呉市で不動産を買うときの諸費用はいくら?見積書で確かめる項目・払う時期・呉市ならではの注意点
投稿日:2026.11.06
内見を終えて、不動産会社から資金計画書を受け取ったところでしょうか。物件価格と住宅ローンの返済額はしっかり調べたのに、「諸費用」の欄にまとめて書かれた金額が妥当なのかは分かりにくいものです。「現金はいくら手元に残せばいいのか」「あとから追加で請求されないか」と不安になるのは自然なことです。
この記事を読みながら手元の見積書を確かめれば、「いつ・何に・いくらくらい払うか」をご自身で確認できます。読み終えたときには、次の3つができるようになります。
- 物件価格から諸費用のおおよその金額を計算する
- 見積書・資金計画書の項目を一つずつ確かめる
- 坂や斜面地が多い呉市ならではの、費用に関わる確認点を押さえる
呉市で不動産を買うときの諸費用の相場と内訳

結論から言うと、諸費用の目安は中古住宅で物件価格の6〜10%程度、新築住宅で3〜7%程度です(業界一般の目安・条件で変動)。この金額は頭金とは別に用意する現金と考えてください。まずは全体像をつかみ、そのあと項目ごとに見ていきます。
諸費用の目安は「物件価格の何%」か
中古のほうが割合が高くなりやすいのは、売主が個人のことが多く、不動産会社に仲介手数料(売買の仲立ちをした不動産会社に払う報酬)がかかるためです。新築でも、建売住宅を仲介会社を通して買えば仲介手数料がかかります。
たとえば物件価格2,000万円の中古住宅なら、
- 2,000万円 × 6% = 約120万円
- 2,000万円 × 10% = 約200万円
となり、約120万〜200万円が目安です。これはあくまで目安の割合を掛けただけの計算です。実際の金額は、ローンの借入額や保険の内容、税の軽減措置を使えるかどうかで大きく変わります。
まずはご自身の候補物件の価格に6%と10%を掛け、「最低でもこれくらいの現金が要る」という目安を出してみてください。
諸費用の内訳一覧
諸費用の主な中身は次の8項目です。税金のように国や県が決めている項目と、会社や商品ごとに金額が違う項目があるので、表では「根拠の種類」を分けています。
| 項目 | 中身 | 金額の目安 | 新築・中古 | 根拠の種類 |
|---|---|---|---|---|
| ①仲介手数料 | 不動産会社への報酬 | 国土交通省の告示で上限額が決まっている。物件価格によって変わる | 主に中古(仲介の新築も) | 公的(上限)・会社ごとに確認 |
| ②印紙税 | 売買契約書・ローン契約書に貼る印紙 | 契約金額で決まる。国税庁の税額一覧で確認 | 共通 | 公的 |
| ③登記費用 | 登録免許税+司法書士報酬 | 税は国税庁の税額表・法務局で確認。司法書士報酬は5万〜15万円程度(業界一般の目安・条件で変動) | 共通 | 公的+業界目安 |
| ④住宅ローン関連 | 事務手数料・保証料・団体信用生命保険 | 定額型は数万円、定率型は借入額の2%前後など(業界一般の目安・条件で変動) | 共通 | 業界目安 |
| ⑤火災・地震保険 | 建物の火災・自然災害への備え | 数万〜数十万円(期間・構造・補償内容で変動) | 共通 | 業界目安 |
| ⑥不動産取得税 | 不動産を取得したときの県の税 | 広島県の県税事務所で確認 | 共通 | 公的 |
| ⑦固定資産税・都市計画税の精算金 | 売主が払う年税を引き渡し日で日割り精算 | 物件の税額と引き渡し日で決まる | 共通 | 契約で決まる |
| ⑧管理費・修繕積立金の精算 | マンションの月々の費用を日割り精算 | 物件の月額と引き渡し日で決まる | マンション | 契約で決まる |
税率や軽減措置は、年度や物件の条件(新築か中古か、床面積、耐震基準など)で変わります。この記事では金額を断定せず、確認先を案内します。
- 印紙税:国税庁の「印紙税額の一覧表」。不動産売買契約書には、令和9年3月31日までに作成されたものを対象とする軽減措置があります
- 登録免許税:国税庁の「登録免許税の税額表」、法務局。住宅用家屋には軽減税率があります(条件あり)
- 不動産取得税:広島県の県税事務所
- 固定資産税の税額:売主に届いている納税通知書、または呉市の資産税担当
見積書を受け取ったら、この表の8項目が漏れなく並んでいるかを最初に確認してください。
見落としやすい「その他の費用」一覧
資金計画書に載らないことが多いのに、確実に出ていくお金もあります。
- 引っ越し代
- 家具・家電、カーテン、照明器具の購入費
- 中古住宅の場合:入居前のリフォーム費用、ハウスクリーニング、建物状況調査(インスペクション。専門家が建物の劣化や不具合を調べること)の費用
- 住民票や印鑑証明書などを取る手数料、住所変更にかかる実費
特に中古住宅は、「物件価格は安かったのに、水まわりや外壁の補修で予算を超えた」ということが起こりがちです。諸費用とは別に「入居前の工事費」の枠を最初から用意しておくと、物件選びで慌てずに済みます。
諸費用の表とは別に、「その他の費用」のメモを1枚作っておきましょう。
諸費用を払う時期
諸費用は一度にまとめて払うわけではありません。大きく3つのタイミングに分かれます。
| タイミング | 主に払うもの |
|---|---|
| 申込・契約時 | 手付金(物件代金の一部)、売買契約書の印紙税、仲介手数料の一部(会社による) |
| 決済・引き渡し時 | 残代金、登記費用、ローン関連費用、火災保険料、精算金、仲介手数料の残り |
| 入居後 | 不動産取得税(通知は数か月後が多い)、翌年度からの固定資産税 |
仲介手数料を「契約時に半分・引き渡し時に半分」とするか、「引き渡し時に全額」とするかは会社によって違います。契約前に必ず確認してください。
入居後に届く請求を先に知っておけば、家具を買いすぎて税金が払えない、といった事態を防げます。
新築と中古、戸建てとマンションで諸費用はどう違う?

結論として、物件のタイプによって「かかる項目」そのものが変わります。物件価格だけを比べていると、総額で逆転することもあります。
新築と中古の比較
| 比べる点 | 新築 | 中古 |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 売主から直接買えばかからないことが多い | かかることが多い |
| 登記の内容 | 建物の表示登記・保存登記など | 所有権の移転登記 |
| 税の軽減措置 | 条件を満たせば使える | 築年数や耐震基準などの条件がある(国税庁・県税事務所で確認) |
| 入居前の工事 | 原則不要 | 必要になる可能性が高い |
| 諸費用の目安 | 物件価格の3〜7%程度 | 物件価格の6〜10%程度 |
(割合は業界一般の目安・条件で変動)
中古は物件価格が抑えられる反面、諸費用とリフォーム費用を足すと、新築との差が思ったより小さくなる場合があります。「中古+リノベーション」と「新築」で迷っている方は、必ず総額で並べてください。
戸建てとマンションの比較
| 比べる点 | 戸建て | マンション |
|---|---|---|
| 管理費・修繕積立金の精算 | なし | 引き渡し日で日割り精算 |
| 修繕積立基金(入居時にまとめて払うお金) | なし | 新築で求められることが多い |
| 土地の測量・境界の確認 | 検討が必要な場合がある | 原則不要 |
| 外構(塀・駐車場・擁壁など)の補修 | 必要になることがある | 原則不要(共用部分は管理組合) |
マンションは月々の管理費・修繕積立金が住み始めてからずっと続きます。戸建ては、外まわりの補修をすべて自分で負担することになります。購入時の諸費用だけでなく、住み始めてからの費用も合わせて考えましょう。
物件選びの段階で諸費用を比べるコツ
物件価格だけで比べず、「物件価格+諸費用+入居前の工事費」の総額で比べるのが鉄則です。候補が2〜3件あるなら、それぞれ概算の資金計画書をもらい、同じ項目どうしを横に並べてみてください。「一式」とまとめられている項目があれば、中身を聞くことで比べやすくなります。
購入の流れと、各段階でお金を払う手順

結論として、購入の流れを先に知っておけば、「いつまでに、いくら口座に用意するか」の段取りを組めます。
申込から契約までの流れと支払い
- 購入申込
- 住宅ローンの事前審査
- 重要事項説明(契約前に宅地建物取引士が物件や取引条件を説明すること)
- 売買契約
この段階で払うのは、手付金と売買契約書の印紙税です。手付金は諸費用ではなく、物件代金の一部を先に払うものです。最終的には物件代金に充てられます。
重要事項説明では、固定資産税の精算方法や、マンションなら管理費・修繕積立金の金額と滞納の有無など、お金に関わる項目が出てきます。分からない点はその場で質問してください。
ローン本審査から決済・引き渡しまで
- 住宅ローンの本審査
- ローン契約(金銭消費貸借契約。金融機関とお金を借りる約束を交わすこと)
- 決済・引き渡し・登記
決済日には、残代金・登記費用・ローン関連費用・精算金・仲介手数料の残りなど、多くのお金が一度に動きます。当日は現金の手渡しではなく、振込や口座からの引き落としで処理されることがほとんどです。決済日の前日までに、必要な金額が指定の口座に入っているかを必ず確認してください。
入居後に届く請求と手続き
- 不動産取得税:入居から数か月後に県から通知が届くことが多い税金です。住宅や住宅用土地には軽減の制度がありますが、申告が必要な場合や期限があるため、広島県の県税事務所に確認してください。
- 住宅ローン控除(ローン残高に応じて所得税などが戻る制度):初年度は確定申告が必要です。会社員なら2年目以降は年末調整で手続きできます。適用条件は年度や物件で変わるため、国税庁や税務署で確認してください。
- 固定資産税:購入した年度分は売主との精算で済ませ、翌年度からはご本人宛てに通知が届きます。
入居後の請求に備えて、引き渡し後もしばらくは手元に現金を残しておきましょう。
呉市で買うときに費用へ影響する確認点

結論として、呉市では土地の形や立地が、諸費用や入居前の工事費に直接はね返ることがあります。坂や斜面地が多い地形のため、平地の多い地域とは違う確認が必要です。
- 擁壁(斜面の土を支える壁):古い擁壁は補修や作り直しに大きな費用がかかる場合があります。重要事項説明や現地で状態を確かめてください。
- ハザードマップ:土砂災害警戒区域などに入っているかを、呉市のハザードマップや広島県の土砂災害情報で確認します。区域によっては火災保険の水災補償の内容を検討する必要があります。
- 駐車場と車の出入り:坂の上の物件では、駐車場を別に借りる費用がかかることがあります。
- 前面道路の幅:道が狭いと引っ越しや工事の車両が入れず、費用が上がる場合があります。
内見の時点で「この家に入るまでの道」も一緒に見ておくことが大切です。物件が気に入ったら、晴れの日だけでなく雨の日の様子も確かめてみてください。
諸費用で失敗しないための注意点と見積書チェックリスト
結論として、失敗の多くは「現金の残し方」と「入居後の費用」の見落としから起こります。よくあるパターンを知り、チェックリストで見積書を確かめれば防げます。
よくある失敗のパターン
- 頭金を多く入れすぎた:ローンを減らそうと頭金を増やした結果、諸費用や引っ越し代の現金が足りなくなる。
- 不動産取得税を忘れていた:入居後しばらくして届いた通知に慌てる。
- 中古の修繕費を見込んでいなかった:入居前に給湯器や屋根の不具合が見つかり、予算を超えてしまう。
いずれも、諸費用と「その他の費用」を最初に一覧にしておけば避けられます。
見積書・資金計画書のチェックリスト
- [ ] 内訳8項目がすべて載っているか
- [ ] 「一式」と書かれた項目の中身を説明してもらったか
- [ ] 仲介手数料の金額と、払う時期(契約時・引き渡し時)は明確か
- [ ] ローン保証料は一括払いか、金利に上乗せか
- [ ] 火災保険の期間と、地震保険・水災補償の有無
- [ ] 登記費用の司法書士報酬の内訳
- [ ] 固定資産税の精算の起算日(いつから日割りにするか)
- [ ] マンションの場合、管理費・修繕積立金の精算と修繕積立基金の有無
- [ ] 不動産取得税が予算に入っているか
- [ ] 入居前の工事費・引っ越し代を別枠で用意しているか
このチェックリストを印刷して、次の打ち合わせに持っていきましょう。
よくある質問
Q1. 諸費用も住宅ローンに含めて借りられますか? 金融機関によっては、諸費用を含めて借りられる商品や、別枠の「諸費用ローン」があります。ただし借入額が増える分、毎月の返済や総支払額も増えます。審査の条件も商品ごとに違うため、事前審査の段階で「諸費用も借りたい」と伝え、返済額を比べてから決めると安心です。
Q2. 仲介手数料は値引きしてもらえますか? 仲介手数料は国土交通省の告示で上限額が決まっているだけで、上限額を必ず払う決まりではなく、上限の範囲内で話し合って決めるものです。とはいえ、物件探しから契約・引き渡しまでの手間に対する報酬なので、値引きだけを目的に交渉するより、どこまでのサポートが含まれるかを確認して判断するほうが、結果的に満足しやすくなります。
Q3. 手付金はいくらくらい用意すればいいですか? 手付金の金額は売主と買主の話し合いで決まり、物件価格の数%から10%程度とされることが多いです(業界一般の目安・条件で変動)。手付金は物件代金の一部として最終的に充てられますが、契約時に現金で必要になります。諸費用とは別に、契約日までに用意できる金額を不動産会社と相談しておきましょう。
Q4. 火災保険は不動産会社や銀行がすすめるものに入らないといけませんか? 住宅ローンを組む場合、火災保険への加入を求められるのが一般的ですが、保険会社や商品を自分で選べることが多いです。補償内容(水災・地震など)や期間で保険料は大きく変わります。呉市ではハザードマップで立地のリスクを確かめたうえで、必要な補償を選ぶのが賢いやり方です。
Q5. 中古住宅の諸費用を少しでも抑える方法はありますか? ローンの保証料や事務手数料の仕組みは金融機関で異なるため、複数の商品を比べるだけでも差が出ます。火災保険の補償内容を見直す、税の軽減措置の条件を満たしているか確かめる、といった方法も有効です。ただし必要な補償や建物の調査まで削ると後で困るため、削る項目は慎重に選びましょう。
Q6. 諸費用の見積もりは、物件を決める前でももらえますか? もらえます。むしろ候補が複数あるうちに概算の資金計画書をもらい、総額で比べることをおすすめします。物件価格・借入予定額・新築か中古かが分かれば、おおよその諸費用は計算できます。気になる物件の資料をもらう際に、あわせて依頼するとスムーズです。
まとめ
呉市で不動産を買うときの諸費用は、中古で物件価格の6〜10%程度、新築で3〜7%程度が目安です(業界一般の目安・条件で変動)。大切なポイントを振り返ります。
- 諸費用は頭金とは別に、現金で用意するお金と考える
- 内訳8項目と「その他の費用」を一覧にし、払う時期ごとに口座の残高を準備する
- 物件価格だけでなく「物件価格+諸費用+入居前の工事費」の総額で比べる
- 呉市では擁壁・ハザードマップ・駐車場・前面道路も費用に影響する
- 見積書はチェックリストで一つずつ確かめる
まずは手元の見積書とこの記事のチェックリストを並べて、抜けている項目がないか確かめてみてください。
呉市・東広島市の物件について、概算の資金計画や見積書の見方を確かめたい場合は、当社でもご相談を受け付けています。
参考文献
- No.7140 印紙税額の一覧表(その1)第1号文書から第4号文書まで|国税庁 — 売買契約書・ローン契約書(消費貸借に関する契約書)の印紙税額
- No.7108 不動産の譲渡、建設工事の請負に関する契約書に係る印紙税の軽減措置|国税庁 — 不動産売買契約書の印紙税の軽減措置(令和9年3月31日まで)
- No.7191 登録免許税の税額表|国税庁 — 所有権移転・保存登記の税率、住宅用家屋の軽減税率
- No.1211-1 住宅借入金等特別控除|国税庁 — 住宅ローン控除は初年度に確定申告が必要、2年目以降は年末調整で可
- 当社の不動産売買物件の検索ページ — 呉市・東広島市の物件のエリア別・条件別検索
※諸費用の割合(中古6〜10%・新築3〜7%)、司法書士報酬、ローン手数料・保証料、火災保険料、手付金の割合は、公的資料で確かめた数値ではなく業界一般の目安です。税率・軽減措置・制度の条件は年度や物件によって変わります。最新の内容は各確認先でご確認ください。







