『マイホームのお金』第7回 住宅ローン「借り換え」

新築不動産部 宅地建物取引士&住宅ローンアドバイザーの近藤です。

前回は「住宅ローン減税2022年度 新築編」でしたが、

(前回のブログはこちらから)

 

今回は

住宅ローンの「借り換え」です  

ここ最近、ニュースでも住宅ローンの借り換え件数が増えていると話題です。

特に固定金利への借り換えが多いそうです。

理由は、およそ20年ぶりに1ドル126円台をつけるなど

歴史的な円安水準になりました。

今後、その円安解消で日米の金利差を縮小するため、

日本でも利上げに踏み切るのでは?

という見方が出ているためだそうです。

実際に日本でも金利上昇があるのか未来のことは予測できませんが、

いざという時のために「借り換え」

をシミュレーションしておく必要はあると思います。

 

「借り換え」 どれくらいメリットがある?

一般的に3つの条件を満たした場合、借り換えのメリットがあると言われています。

条件.1-----借り換え後の金利差が1%以上

条件.2-----住宅ローンの残高が1,000万円以上

条件.3-----残り返済期間が10年以上

 ※では実際に借り換えた場合のシミュレーションをしてみましょう。

現在 -------- ローン残高2,000万円

        金利1%  20年間   月々返済 96,509円

 借り換え --- 借り換えにかかる諸費用(概算)60万円分を

                          増額して借入2,060万円

       金利0.5%  20年間  月々返済 90,214円

月々約6,300円安く20年間で約150万円お得に

※条件を3つ満たした場合、やはりメリットが多いようです。

その他のメリット

①団体信用生命保険(通称:団信)の保障を手厚くできる

通常、住宅ローン借入れ後に団信を変更することはできません。

しかし、借換えによって保障が充実している

団信に加入することができます。

ただし、年齢や健康状態によってご希望の団信に加入できないケースもあります。

また、保障内容によって金利に年0.1%~年0.3%程度上乗せされる団信もあるので、

保障と金利のバランスを考慮のうえ検討してみてください。

 ②リフォームを住宅ローンにまとめる

ローン返済中の自宅をリフォームするのに、

住宅ローンの借り換えでリフォーム費用を新しい住宅ローンに組み込み、まとめる方法があります。

こうすることでリフォームローンに比べて低金利な住宅ローンを使えます。

借換えにはデメリットも…!

諸費用がかかる

借換えには一般的に以下の諸費用が必要になります。

・現在の住宅ローンを完済するための費用

全額繰上返済手数料:数千円~3万円程度

抵当権抹消費用:2万円~3万円程度

・新しく住宅ローンを借入れするための費用

住宅ローン事務手数料

住宅ローン保証料

抵当権設定費用

印紙代諸費用の具体的な金額は、

住宅ローンの借入金額や期間、金利などによって異なります。

②手間がかかる。

借換えの場合でも、住宅ローンを借入れするためには審査が必要となります。

そのため審査の申込や必要書類の準備をしなければなりません。

役所で取得する住民票や所得証明書や

物件購入時の資料一式(売買契約書等)などが挙げられます。

審査が承認となった後にも金融機関との契約や、

司法書士との抵当権設定・抹消手続きのための手続きが必要となるため、

まとまった時間を確保しなくてはなりません。

最後に!

住宅ローン借り換え時は、新規借入のときと同様の審査を避けることはできません。

もし、給与が削減された状態や今後の見通しが立たない状況で

住宅ローン借り換えを申し込むと審査に通らない可能性もあります。

借り換えを検討する際は、

経済の動向も見極め十分にシミュレーションしながら検討していく必要があります。

毎月返済を継続できるのかじっくりと考えてから実行に移しましょう。

オオサワ創研の

「不動産相談会」「新築相談会・見学会」などでは

資金計画相談やローンシミュレーションを行っていますのでご利用ください。

 

最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。

それでは、次回をお楽しみに!!!

 

 

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